【初】宿坊に行って癒されてきた話
昔からなんとなく、お寺に対する憧れがありまして。
小学生の頃は平安時代の国風文化に興味津々で、歴史が一番好きな教科になり
(その後高校で世界史にシフトしたが)
お寺で暮らしたいな~、難しそうだけど仏教の勉強もしたいな~
なんてぼんやり思っていたのでした。
時を経て2020年、某ウイルスの蔓延により制限される生活。好きな人たちに会えない日々。不安を煽るメディア。死んだ魚の目にならざるを得ない。辛い。疲労。
この、約30年生きてきて初めての状況に、何を心の拠り所にしよう…救われたい…心に平穏が欲しい…と考えた私。
「あ、宿坊に行こう」
思い立ったら即行動。
修行体験をがっつりやってみたいなーと思って調べたのですが、いきなりきつめの修行して音を上げたら嫌だなぁ…と思い←笑、
とにかく癒し!自分を見つめなおす!というつもりで今回選びましたのが
大山寺 鑑證院 山楽荘(鳥取県)
です!いってきました!
こちらは大山寺の一番近くにある宿坊です。
大山寺の宗派は天台宗、御本尊は地蔵菩薩。こちらの鑑證院の御本尊は不動明王。
宿坊のテーマは「調ふ ととのふ」
必要なものは全て山が調えてくれる。大山に身も心も委ねて、すべてを調えましょう。と……まさに私が求めていた。期待大。
精進料理はもちろん、写経・写仏体験、座禅体験も可能で、大山への登山客のためお風呂は24時間開放されていました。
あいにくの大雨でしたが、緑が綺麗でこれもまた良し
チェックインして館内をぐるっと見て回ってみる。
宿坊なので施設自体は古いですが、心身を調える旅なので特に気にならず。
このレトロさもグッときますね
そのあと部屋で本読んだり絵を描いたりしたあと、写仏体験を。
写経・写仏用の部屋があり、ゆっくりと静かに集中できました。
(集中しすぎて首が痛くなるなど)
心が洗われるわ…調うわ…
部屋に飾るぞ。
ほどなくして夕食の精進料理!
トリップアドバイザーでも「ここの精進料理は絶品!」との口コミが多く、楽しみにしていたのですが……
めっっっっちゃくちゃ、
美味!!!!!!!!!!!!!!!
なにこれ!!肉も魚もないのになんでこんな旨味が?!!
本膳がこちら。豪華だ〜!
炊き合わせ。舞茸がとても香り高い。。
下に豚角煮もどきのお麩が!おいしー!
ほんとお肉みたい!
天ぷらには、なんと梨とイチジクが!!
エッ揚げていいの?!と思ったけどこれが甘さが増して超おいしい。
精進蒸し豆乳仕立て。
この中に入って包まれたいです。
黒米のお餅に餡掛けがかかった温物。
甘くて優しくて、すっごく癒されるお出汁だった!!!涙出る涙
テーブルが窓に向かって置かれており、雨でキラキラする庭を見ながら、ゆっくり山の恵みを味わう時間。贅沢すぎて「しあわせ…」と呟いてしまうほどでした。
衝撃の美味しさだったこの食前酒。
クロモジという樹のお酒とのこと。芳醇な香りとスパイシーなお味!!
調べてみたらクロモジって養命酒の原料だったりするみたい。
精進料理ながらかなりのボリュームで、お腹がマジでパンパン…
ほろ酔いで気分もよかったので、お風呂に入ってすぐ寝ました。